出演は、八和詩めぐむさん、はるのふくさん、佐々本果歩さん、そして主催者の待子あかねさんの4人。
今回は特に楽しみにしてました。
今まで名前は聞いていましたが、初めて朗読を見るのが2人。八和詩めぐむさんとはるのふくさん。それから7年ぶり?くらいに聞く佐々本果歩さん。
ワクワク感は最高潮です。
最初は八和詩めぐむさん。
普段は普通の女の子という感じですが、朗読になると一変。声は落ち着いていて、最年少でありながら一番コケティッシュな感じでした。
三重出身ということですが、関西弁のイントネーションが心地良かったです。
圧巻は即興詩。会場からお題「大寒波」を貰うと、最初のうちこそ言葉を慎重に選んで発していましたが、次第にあふれるように言葉を紡ぎ出し、独自の世界観を展開していました。
次にはるのふくさん。
パーカッションの演奏に合わせて朗読。
ものすごく上品な声。読んでいるというより、歌っている感じ。アナウンサーの朗読ではなく、声楽を聴いている感じ。
安心感というものに包まれながら、言葉が耳に届いてくる。
一つ難点をいうなら、もう少し演奏との呼吸が合っていたらと思う。
特にソフビの「キュッ、キュッ」と鳴る音(小さな子が音の鳴る靴を履いている感じ)は、個人的に大嫌いです。黒板を引っ掻くのと、発泡スチロールを擦るのと同じくらいに苦手です。
3番手は佐々本果歩さん。
子どもの様にはじける声は健在。POPな詩と声のマッチ感は最高です。
朗読にもリズムが有り、何度聞いても飽きないでしょう。
昔の様な残酷な言葉は無くなりましたが、その分言葉と意思に力強さを感じました。
「昔」なんて言うと、ものすごい年月を感じてしまいますが、一緒にライブをしていた頃が懐かしく思い出されました。
心の奥底に小さな火を着けられた感じです。
最後は待子あかねさん。
小さな物語を次々に紹介していくような語り口。
オーソドックスではあるけれど、優しい朗読。
お話しを聞いている感覚。
4人の朗読は、それぞれの個性があって面白かったです。
また次を聞いてみたいです。
八和詩めぐむさんは「朗読バー」
はるのふくさんは「屋根裏ポエトリーナイト」
佐々本果歩さんは「カタリーナ」
にそれぞれ参加することが多いようです。
そちらのほうも楽しみです。
そして、次の「TOY BOX」も楽しみにしています。
2012.2.3 辻本真孝