ポエトリーアングル

詩やことばについてのさまざまなことがらを。

ブログでは、関西で行われている詩の朗読イベントを中心に掲載します。自分の活動範囲ということで。
ツイッターでは、地域に関係なく詩のイベントや、詩集の宣伝や、イベント実況など、詩やことばにまつわる情報をつぶやきますし、
皆さんもつぶやいてください。ハッシュタグは #poe_an

ツイッターまとめもやってます。http://togetter.com/id/PoeTryAngle

皆様からの情報が命です。

イベントの情報はもちろんですが、イベントの感想、詩集の感想、詩やことばについて思っていること、などなど、投稿していただけると嬉しいです。
投稿先は poetryangle.info@gmail.com

2013年12月20日金曜日

朗読Live TOY BOX vol.14

関西界隈ではおなじみの4人。
田村飛鳥、佐々本果歩、はるのふく待子あかね。
それぞれの朗読が、それぞれの世界観を作っている。
四者四様。
映像もあるので、雰囲気を味わってください。




2013年11月15日金曜日

ほぼ第65回朗読バー

11月14日に行われた「朗読バー」をまとめました。

ほぼ第65回朗読バー


まとめてから、ほんの1時間ほどで、200viewを超えていたのには驚きました。
タイミングが良かったのか? なんなんでしょう?


この日は「朗読バー」初参加の女性の方が来ていました。
「推理合戦バー」の常連さんのようでした。
映画のエンドロール(?)で使われていた文章を朗読していました。
マスターの池上さんは、自作の「波平の毛」のシリーズを4作ほど。
泥酔侍さんが自作の「迷子」と、なにかテキストを読んでたかな?
僕はといえば、犬飼愛生さん、クレイジー・コスギさんの作品を朗読。
「憂歌団っぽい」と言われました。
テキストがそうだったのか、大阪弁がそうだったのか…。
あと、そんさんが「迷子、三途の川、歯くそ」で即興朗読を行いました。

ミステリの話や仕事の話などもしながら、割とゆっくりとした流れの中で行われた朗読会でした。

2013年10月2日水曜日

Projet「La Voix des Poetes(詩人の聲)」1000回記念公演のお知らせ!

  天童大人 プロデュース  詩人の肉聲とコトバとを聴く! 
Projet La Voix des Poètes (詩人の聲)
―肉聲の復権を求めて!―「目の言葉」から「耳のコトバ」へー


第1000回10月13日(日)資生堂花椿ホール(銀座) 
天沢退二郎・筏丸けいこ・稲葉真弓・岩崎迪子・禿慶子・北原千代・作田教子・柴田友理・白石かずこ・ 神泉薫・杉原梨江子・高野民雄・高橋睦郎・竹内美智代・建畠晢・田中健太郎・田中庸介・長谷川忍・原田道子・福田知子・細田傳造・峰岸了子・紫圭子・森川雅美の24名(アイウエオ順)

入場料:当日6000円、予約5500円 学生3000円 小・中学生(保護者同伴無料)

(この記念の回の入場料は、当日6000円、予約5500円、学生3000円。

開場12:30 開演13:00(時間厳守)も、特別ですので、ご注意ください。)


*予約・お問合わせ・その他は:
北十字舎   /  Tendo Taijin Bureau 

171-0031  東京都豊島区目白3-6-5

℡ 03-5982-1834  Fax 03-5982-1797
Mobil: 090-6181-0556 (AM9 :00~PM20 :00通話可)

E-mail:tendotaijinbureau@mbi.nifty.com

URL:http://universalvoice.air-nifty.com/ 
Projetの日程を見るのは、URL:http://projetlavoixdespoetes.jimdo.com/ をご覧ください。

2013年8月10日土曜日

TOY BOX vol.13

8月2日に行われた「TOY BOX vol.13」についてのツイートをまとめてみました。

朗読ライブ TOY BOX vol.13



次の機会があれば、もうちょっとまともにイベントレポートを書いてみようと思います。
今回は、これで失礼します。

2013年5月22日水曜日

今年も「詩のボクシング」が始まる


5月25日(土)に神奈川大会が行われる。

今年の「詩のボクシング」は、いつもと違うらしい。
「社会問題やわたしたちが抱えている日常の問題をテーマ」にした大会だそうだ。
それが今までとどう違うのかは、個々の判断によるものなのだろう。
どんなものであれ、楽しむことが出来ればいい。
残念ながら神奈川大会の出場者募集は閉め切られているようだが、興味のある人は他の大会にチャレンジしてみるのはどうだろうか。
もちろん、観るだけでもかまわない。

北海道大会 札幌予選 6月1日(土)
      湧別予選 6月2日(日)
      本大会  7月20日(土)

高知大会 予選    7月7日(日)
     ステージ版 9月14日(土)

長崎大会 ワークショップ型大会 7月13日(土)
     本大会        9月7日(土)

秋田大会 ワークショップ型大会 7月27日(土)
     ステージ版      9月21日(土)

兵庫大会 8月24日(土)

宮城大会 8月31日(土)

岩手大会 9月1日(日)

全国大会は、10月19日(土)に横浜市で行われる。

詳しくは


2013年4月24日水曜日

「てつがくのライオン」工藤直子



 ライオンは「てつがく」が気に入っている。

 かたつむりが、ライオンというのは獣の王で、哲学的なようすをしているものだとおしえてくれたからだ。


 きょう、ライオンは「てつがくてき」になろうと思った
 哲学というのは、すわりかたからくふうしたほうがよいと思われるので、しっぽを右にまるめて腹ばいにすわり、右ななめうえをむいた。
 しっぽのまるめぐあいからして、そのほうがよい。しっぽが右で、顔が左をむいたら、でれりとしてしまう。
 ライオンが顔をむけたさきに草原がつづき、木が一本はえていた。
 ライオンは、その木の梢をみつめた。梢の葉は、風に吹かれてゆれた。ライオンのたてがみも、ときどきゆれた。
(だれかきてくれるといいな。「なにしてるの?」ときいたら、「てつがくしてるの」ってこたえるんだ)
 ライオンは、横目で、だれかくるのをみはりながら、じっとしていたが、だれもこなかった。
 日が暮れた。ライオンは、肩がこっておなかがすいた。
(「てつがく」は肩がこるな。おなかがすくと、「てつがく」はだめだな)
 そこでライオンは、きょうは「てつがく」はおわりにして、かたつむりのところへいくことにした。

「やあ、かたつむり。ぼくはきょう『てつがく』だった」
「やあ、ライオン。それはよかった。で、どんなだった?」
「うん、こんなだった」
 ライオンは、「てつがく」をやったときの、ようすをしてみせた。
 さっきと同じように、首をのばして、右ななめうえをみると、そこには夕焼けの空があった。
「ああ、なんていいのだろう。ライオン、あんたの哲学は、とても美しくて、とてもりっぱ」
「そう?・・・とても・・・何だって? もういちどいってくれない?」
「うん。とても美しくて、とてもりっぱ」
「そう、ぼくの『てつがく』は、とても美しくて、とてもりっぱなの? ありがとう、かたつむり」
 ライオンは、肩こりもおなかすきもわすれて、じっと「てつがく」になっていた。




*ハルキ文庫「工藤直子詩集」工藤直子/2002718日第一刷発行 より抜粋

「ふきのとう」工藤直子



よが あけました。
あさの ひかりを あびて、
竹やぶの 竹の はっぱが、
「さむかったね。」
「うん、さむかったね。」
と ささやいて います。
雪が まだ すこし のこって、
あたりは しんと して います。

どこかで、小さな こえが しました。
「よいしょ、よいしょ。おもたいな。」
竹やぶの そばの ふきのとうです。
雪の 下に あたまを 出して、雪を どけようと、
ふんばって いる ところです。
「よいしょ、よいしょ。そとが 見たいな。」

「ごめんね。」
と、雪が 言いました。
「わたしも、早く とけて
 水に なり、とおくへ いって
 あそびたいけど。」
と、上を 見上げます。
「竹やぶの かげに なって、
 お日さまが あたらない。」
と ざんねんそうです。

「すまない。」
と、竹やぶが 言いました。
「わたしたちも、ゆれて おどりたい。
 ゆれて おどれば、雪に 日が あたる。」
と、上を 見上げます。
「でも、はるかぜが まだ こない。
 はるかぜが こないと、おどれない。」
と ざんねんそうです。

空の 上で、お日さまが わらいました。
「おや、はるかぜが ねぼうして いるな。
 竹やぶも 雪も ふきのとうも、みんな
 こまって いるな。」
そこで、南を むいて 言いました。
「おうい、はるかぜ。おきなさい。」

お日さまに おこされて、
はるかぜは、大きな あくび。
それから、せのびして 言いました。
「や、お日さま。や、みんな。おまちどお。」
はるかぜは、むね いっぱいに いきを すい、
ふうっと いきを はきました。
     
はるかぜに ふかれて、
竹やぶが、ゆれる ゆれる、おどる。
雪が、とける とける、水に なる。
ふきのとうが、ふんばる、せが のびる。
ふかれて、
ゆれて、
とけて、
ふんばって、
  もっこり。
ふきのとうが、かおを
出しました。
「こんにちは。」

もう、
すっかり はるです。



*光村図書「こくご 二上 たんぽぽ」/平成25年2月5日発行 より抜粋


「工藤直子」を読む

娘が工藤直子の「ふきのとう」を暗唱していた。
小学校の教科書に載っているらしい。
家にも工藤直子の本があるよと言って、探してみると、
嫁さんは「ともだちは海のにおい」と「ともだちは緑のにおい」を、
僕はハルキ文庫の「工藤直子詩集」を持っていた。
娘は詩集をパラパラと見ただけで、それほど興味は示さなかった。

僕は久しぶりに「工藤直子詩集」を読んでみた。

以前に比べて、引きつけられる言葉が少ないなと思った。
これは詩集が変わってしまったわけではなく、
当然のことながら、僕の何かが変わったんだろう。
中でも一番気になる作品が「てつがくのライオン」。
最初に読んだときは、かっこいいと思った。
ライオンがというよりは、工藤直子がかっこいいと思った。
しかし今では、ライオンがかわいそうでたまらない。
すごく悲しい気持ちになる。
何らかの部分で、捉え方を間違えているのかもしれないが、
今の僕にはそう読める。

2013年4月5日金曜日

「文学フリマ」が大阪で開催!

「文学フリマ」が4月14日(日)に大阪で開催されます。
「文学フリマ」とは、簡単にいうと文学作品の展示即売会です。
自作の文学作品を、本にして、またはコピー誌を作って、あるいはCD-ROMやTシャツにして販売しているのです。
今までは東京で行われていましたが、今回は初の大阪開催となります。
わざわざ東京まで行っていた方も多いようですし、行きたくても行けなかった人も沢山いたでしょう。
待望の大阪開催です。

待望ではあるのですが、このようなイベントは関西では成功しないんでしょうか?
知らないだけなのかもしれませんが、似たようなイベントをやっていると聞いたことが無いです。
文傾(あやか)」というのが行われましたが、続いていないようです。
そうさく畑」というのもありますが、コミックがメインですね。

詩に限定すれば、東京では
TOKYOポエケット」があります。
関西では
「詩マーケット」も「ポエムバザール」も終わってしまいました。
「創作フリマ」なんていうのもあった気がします。

だからこそではありますが、今回の「文学フリマ」にとても期待しています。
そして今後も大阪で「文学フリマ」が開催されることを望んでいます。

「第十六回文学フリマin大阪」
2013年4月14日(日) 11:00~16:00
堺市産業振興センターイベントホール
(地下鉄御堂筋線「なかもず駅」、南海高野線「中百舌鳥駅」徒歩3分)
参加サークル数 約300サークル

文学フリマ

文学フリマ大阪事務局

2013年4月1日月曜日

リスタート!

長らくお休みしていましたが、心機一転、新年度が始まるというこの機会に、
もう一度はじめてみたいと思います。
いろいろと模索しながらの再スタートですが、詩や言葉、朗読などの情報などを中心に、
思ったこと、感じたことを綴っていければと思っています。

まあ、エープリルフールでもあるので、これくらいで。