「TOY BOX」リポート／茶韋

もっと早く見に行っておけば良かった。
これは、見終わってからの正直な感想。
3ヵ月に1度行われているこのイベントは、今回で7回目。
1年半続いているにもかかわらず、初めての参加となった。
場所は関目の「FLEX」。大阪市の中心部からは少し離れるが、京阪と地下鉄の駅からすぐの場所。
スポーツバーというよりは、セレッソバー。セレッソ大阪のポスターが壁に貼られていた。
音楽イベントも行われているようである。
この日は初めて来た人も何人かいたようで、その中には詩の朗読を初めて聞く人も。
後で感想を訊くと、普段はメタルしか聞かないという人は、ことばが耳に届くのが新鮮だったと言っていた。

今回、詩の朗読をしたのは、河野宏子、田村飛鳥、泉由良、そして主催の待子あかね　の女性4人。
約20分の持ち時間で、ゆっくりと始まり、ゆっくりと終わっていった。
それぞれの感想を一言でいうと、
河野宏子　はビートにことばを載せる。フレーズは繊細だ。
田村飛鳥　は日常を尖らせる。主婦というより戦士だと思う。
泉由良　は心地よく揺らいでいる。声も、詩も、トークも。
待子あかね　は旅人だ。夢と現を行ったり来たり。

4人それぞれが、それぞれの味を出していて、
それでいて一つのイベントとして、よくまとまっていたと思う。
起承転結。
そんな感じの4人の朗読だった。


* 待子あかね　真夜中の看板持ち

再び8月のイベント追加情報

8月のイベント情報を追加しています。

8.23　19:30　「石原正一のヨミすぎ！〜古今東西名作朗読会〜」　コモンカフェ／中崎町

8.24　19:00　「聴いて読む＆洋書絵本を読む」　貸本喫茶ちょうちょぼっこ／四ツ橋

8.28　14:00　「福島泰樹 短歌絶叫コンサート」　ブックカフェ ワイルドバンチ／天神橋筋六丁目


*詳しくは　PoetryCalendar　をご覧ください。

８月のイベント追加情報

8.17　19:30　「朗読バー」　SINGLES／梅田

*詳しくは　PoetryCalendar　をご覧ください。

8月のイベント情報

8.14　19:30　「コスギルコトバタチ」　ココプラザ／新大阪

8.19　20:00　「TOY BOX Vol.7」　FLEX／関目

8.24　20:00　「屋根裏ポエトリーナイト」　朱夏／中崎町

8.29　19:30　「カタリーナ Vol.7」　フュテュロ／四ツ橋


*詳しくは　PoetryCalendar　をご覧ください。

「文傾～あやか～」 ／ 茶韋

7月30日に、「文傾」と書いて「あやか」と読むイベントに行ってきました。
東京で行われている「文学フリマ」に対抗（？）しての大阪版らしいです。
「文学フリマ」は名前は聞いていましたが、行ったことが無いので、
とりあえず、文章系の同人誌即売会ということで、どんなんかと覗きに行ったわけです。
詩の同人誌即売会なら、大阪では昔々「詩マーケット」というのがあったし、その後には「ポエムバザール」というのもありました。
コミックなんかも含めると、インテックス大阪やら神戸国際会館やら、なんか大きなところでやってるものもありますね。
そんなイメージでしたが、場所は大阪日本橋「味園」の2階。
「味園」に足を踏み入れるだけでも勇気がいるのに、その2階の店にすんなり入るなんて素人には出来ません。
戸惑い、彷徨いながら会場へ。あやしい雰囲気のバーです。
バーで同人誌の即売会なんて！　と一瞬そんな思いがよぎりましたが、よくよく考えてみると、その昔、梅田の日替わりマスーター制のバーで似たようなことやったことがあるなあ　と。
気持ちを切り替えて、先ずはざっと一通りのブースを覗いていきました。
10数組の出店です。文章系というだけあって、小説がほとんどでした。
詩関連はというと、このイベントの情報源でもある白昼社さん。
あと、旅の写真と詩を組み合わせている人も。
投稿小説サイトの人とか、文学フリマ関係の人とか、東京から来ている人もいるようですね。
しばらくして2週目。今度は少し話をしながら回ってみました。
知る人ぞ知る　保山ひャン、丼野M美の作品もあって、つい、保山ひャンの「鍵」という単語帳に小説を書き下ろすシリーズを買ってしまいました。
やっぱりここはあやしい場所でした。
とりあえず、貰える物は貰って、欲しい物は買って、欲しいけど高い物はあきらめて。
そして隣のカフェで、マンゴージュースを飲みながら、手に入れた本に目を通しました。

じっくりと見て、話したとしても、少し物足りない感じに思いました。
もう少しブースが多いほうが楽しめたでしょう。
次回があるなら、期待して行きたいですね。

「文傾～あやか～」　味園2F 白鯨/紅鶴/デジタルカフェ　2011.7.30