ポエトリーアングル

詩やことばについてのさまざまなことがらを。

ブログでは、関西で行われている詩の朗読イベントを中心に掲載します。自分の活動範囲ということで。
ツイッターでは、地域に関係なく詩のイベントや、詩集の宣伝や、イベント実況など、詩やことばにまつわる情報をつぶやきますし、
皆さんもつぶやいてください。ハッシュタグは #poe_an

ツイッターまとめもやってます。http://togetter.com/id/PoeTryAngle

皆様からの情報が命です。

イベントの情報はもちろんですが、イベントの感想、詩集の感想、詩やことばについて思っていること、などなど、投稿していただけると嬉しいです。
投稿先は poetryangle.info@gmail.com

2014年6月9日月曜日

朗読Live TOY BOX vol.15

梅雨に入り、この日も雨が降っていた。
そんな中20席ほどある店内は満員になったいた。
何度か観にきているがこの状況は初めてだった。
詩の朗読が好きな人、出演者を目当てで観にきた人、初めて詩の朗読を聴く人。
様々な人がその場に集まった。
出演者も観客もその雰囲気に酔うことが出来た。


出演は、八和詩めぐむ、果歩+(カボタス:佐々本果歩、ばるる)、田村飛鳥、そして主催の待子あかね。

今や関西を代表する女性詩人たちと言ってもいいだろう。
八和詩めぐむは上品に力強く声を発する。巫女の用に、あるいは様々な役を演じる一人芝居のように。
佐々本果歩は優しい声で狂気を読む。そこにノイズが加わり世界を作り上げていく。
田村飛鳥はPOPであり、BEATである。現在を攻撃的に走り続けている詩人である。
待子あかねは日常の言葉で語る。いつも初々しいところに味がある。

ぜひ観ていただきたい詩人たちである。




ツイッターまとめ
朗読Live TOY BOX vol.15

2014年5月29日木曜日

第47回屋根裏ポエトリーナイト

全体を通してみると、シンプルな詩の朗読会だった。
しっかりとした言葉と声が、観客席に届いていただろう。
それに反して、物語の朗読は分かりづらかったと思う。
続き物は尚更である。早くその世界観に慣れさせなければいけない。
銀閣寺についての講釈は、語り口が柔らかいのもあって耳に入りやすい。
ただ好き嫌いの差は激しいかもしれない。

様々なタイプの朗読が聞けるということでは、いい場所だと思う。



ツイッターまとめ
第47回屋根裏ポエトリーナイト

2014年5月28日水曜日

詩のボクシング

地域大会を勝ち上がって、全国大会に出る「詩のボクシング」は、昨年で終わってしまいました。
今年は「選抜式」ということで、過去のチャンピオンが集まって開催されました。
豪華で質の高い朗読が繰り広げられたのでしょう。
こういったものを、全国各地で観れるように出来たらという思いもある反面、
「詩のボクシング」は参加することが楽しいんだよなという思いも。
今後どうなるかは分かりませんが、また全国規模のイベントが出来ることを、楽しみにしておきたいと思います。


ツイッターまとめ
選抜式「詩のボクシング」全国大会 北海道湧別町

2014年5月21日水曜日

これからのイベント情報 #poe_an

ツイッターでは詩の朗読などのイベントの予定をリツイートしてはいたのですが、このブログでは特に何もしていませんでした。
上にも書いてあるように、関西のイベント情報を中心に発信していきたいと思います。



第47回屋根裏ポエトリー・ナイト

5月28日(水) 
時間:開場19:30 スタート20:00〜(約1時間) 
料金:¥500-
場所:大阪・北区中崎町Cafe&Bar『朱夏』 
    大阪府大阪市北区中崎西1-1-18 (AManTo天然芸術研究所併設) 
     tel:06−6940−7224  HP:http://katy.jp/shuka/about.html 
※地下鉄谷町線「中崎町駅」4番出口を出て、最初の角(お寺)を右へ徒歩30秒、ツタの絡まった古い木造倉庫一階 
※会場はCafe&Barスペースですので開店時刻(17:00)から入店して頂くことは可能です。19:30になった時点でイベント・チャージを徴収させて頂き 
ます。ですので、開場時間は「受付開始時刻」と捉えて頂いて結構です。
屋根裏ポエトリー・ナイト



TOY BOX vol.15

6月6日(金) 
Open 19:30 / Live start 20:00 | charge ¥1000(1drink付き)場所 LIVE Bar  FLEX (ライヴバー フレックス 3階)
    大阪市城東区関目5-15-5  06-6930-7733(おに天)
      京阪電車 普通電車(京都行)で 京橋より2つ目   
      「関目」下車   東改札出て右 徒歩すぐ 
      (地下鉄今里筋線「関目成育」下車 すぐ)
      (地下鉄谷町線「関目高殿」下車 徒歩数分)
【出演】
八和詩めぐむ
果歩+(佐々本果歩+ばるる。。) 
田村飛鳥 
待子あかね     




2014年4月25日金曜日

第46回屋根裏ポエトリー・ナイト

自分が読む詩に合わせて、ピアノで伴奏をしてくれるというのはとても心地良い。
意図していなかったリズムやテンポの曲でも、ピアノと駆け引きをしているようで楽しい。
音に引っ張られながら読むというのも、「ああ、こういうのもあるな」と発見があったりする。

自分の他にも多様な朗読をする人たちが居て、その場の空気と時間を作り出す。
優しい、温かい言葉、歴史へのあこがれ、物語の飛躍、人生について…
その場の雰囲気を、上手く伝えることが出来たらいいのにと、いつも強く思う。


2014年4月23日 朱夏/大阪市・中崎町
第46回屋根裏ポエトリー・ナイト

2014年4月1日火曜日

第45回屋根裏ポエトリーナイト

「第45回屋根裏ポエトリーナイト」に参加してきました。
今回は観るだけでなく、読んできました。
久々の朗読なのでちょっと緊張しましたが、まあ、上手くいったのではないでしょうか。(自画自賛)
客観的に観られないのが残念ですが、また次もチャレンジしたいと思います。

参加者は、田村飛鳥、川原寝太郎、佐藤圭亮、辻本真孝、天童暁、水谷力、はるのふく。
言葉にピアノの音が絡み合い、心地良いひとときを演出していました。

2014年3月26日 朱夏/大阪市・中崎町
第45回屋根裏ポエトリーナイト



2月の分のまとめはこちら。
2014年2月26日 朱夏/大阪市・中崎町

2014年3月28日金曜日

2014年3月の「旅」


「屋根裏ポエトリー・ナイト」で読んだ詩を掲載します。
最近作った詩の間に、10年前に作った詩と、先日亡くなられたまど・みちおさんの詩をはさんで読みました。





「旅の始まり」

「おはよう」と発車のベルが鳴る
目的地は確認できないまま
まだ見たことの無い風景を求めて
どこか遠くへと 行きたいと思っている

隣の人がなにやらぶつぶつとつぶやいている
冷たい風が苦手なのか、雑音が苦痛なのか
「言ってきます」といって立ち上がり、
「行ってきます」といってどこかへ行った

向かいの席に、名前は思い出せないけれど
知った顔があったので、声をかけてみた
でもそれは人違いのようで
「初めまして」と挨拶された

のんびりしてたら、
いつの間にか、知らない風景を走っていた
そろそろ降りなきゃと思ったら
うとうと眠ってしまった



「春がすみ」 まど・みちお

いちめん ほわほわの 春がすみ
ぼくは海のまん中に うかんでいて
ぷわん ぷわん あそんでいる

うまれる まえの ことなのやら
しんでからの ことなのやら
どっちなのやら わからないけれど
どっちかなのは よく わかる

どっちかなのは よく わかるけれど
なぜ よく わかるのかは
なぜだか よく わからないけれど

いちめん ほわほわの 春がすみ
ぼくは空のまん中に ねころんでいて
でたらめうたなんかを うたっている




「ノン・アルコール」

環状線を2回まわって
3時半の位置で降りたとき
既に飛行機は大気圏を突破していた

しかたなくタクシーを止め
「前の車を追って」と告げると
動物園の前で降ろされた

ライオンは寝ていて
ペンギンは日焼け止めを塗っていて
ワニは入れ歯を探していた

そういえば歯が痛かったことを思い出し
歯医者を探していると
檻に入れられたウルトラマンを見つけた

怪獣と恐竜の区別が付かないまま
案内板の矢印にそって進んでいくと
何もない部屋があった

しばらく横になっていると
飼育係のおじさんが
「酔っぱらい」という看板を立てていった




「コオロギが」 まど・みちお

コオロギが鳴いている
のを 私がききほれている
のを コオロギは知らない
と 私が思っている
のは けれどコオロギにかぎらない
空をとぶ小鳥にでも
道ばたに咲く草花にでも
どんな物にでもなのだ
一方的であるほかないのだ
いつだって人間は
と 私が考えている
のを しげしげと見おろしている
あの星空のはるかな所から
私の知ることのできない何かが
かぎりなく一方的に
と だけは私にも思わせて
コオロギが鳴いている



「旅の終わり」

いつもの風と、いつものノイズ
瞼を開けると、
目の前に広がる景色は
見慣れたものだった

「自分で表札を出すにかぎる」と言ったのは、石垣りん
「東京に空が無い」と聞いたのは、高村光太郎
「見えぬものでもあるんだよ」と感じたのは、金子みすゞ
「ゆあーんゆよーんゆやゆよん」と、中原中也

それでもみんなが
一本のレールの上を走っていることに変わりはない
同じ風景を見ている
ただ、感じ方が違うだけ

間もなく到着するであるはずの終点も
そこで終わりではない
それぞれの意味がある
「おやすみ」と汽笛が鳴った